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3.1緊急集会での発言③「なぜウリハッキョなのか」(仮題)

3.1緊急集会でのはなし(発言)の紹介

考えさせられる保護者(アボジ・父親)の発言でした。
是非、聞いてみたかった、そして皆が自分の事と思ってもらいたかったはなしです。
当日、はなしを聞きながら涙していた参加者も沢山いました。

一読してみてください。

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    「なぜ、ウリハッキョなのか」(仮題)


IMG_0686_convert_20120307121727_convert_20120311202805.jpg 金竜敬


 今日のこの場で発言してほしいと校長先生から連絡を受けましたが、高校無償化と直接関係があるのかどうか実は悩みました。

 しかし原稿を準備する段階で校長先生がなぜ、私に依頼したかよく理解できました。

 私事のようなはなしですが、少し時間をください。

 私の出身は山口県です。山口にはウリハッキョ(朝鮮学校)が4校ありました。下関、宇部、徳山に初中学校。そして朝高も存在しました。

 しかし今では下関に1校のみです。ウリハッキョの統廃合は全国的にも進んでいます。同胞社会の少子化が原因でしょうか?
 
 我が家の娘たちも慣れ親しんだ母校と別れを強いられました。4年前、突然の通告が子どもたちを迷子にしたのです。徳山朝鮮初中の休校です。

 緊張と期待に胸躍らせた入学式。

 ホングン(紅組)、チョングン(青組)で争った運動会。

 オモニ(母)の前で頑張った参観日。

 ソンセンニム(先生)に褒められたカヤグム(朝鮮の琴)発表会…
 
 全ての想い出が儚くなった瞬間でした。

 嘆いても怒っても時は待ってはくれません。月日は流れ、子どもたちの居場所を早く見つけなくてはなりません。娘たちは3人とも泣いて懇願します。
 
 ウリハッキョに通いたい、ウリハッキョに通いたいと…

 末娘はまだ初級部2年生でした。広島も下関も通学できる距離ではありません。親戚を頼って九州へ、長女だけ寮生活、3人で毎日新幹線通学。無理としか言いようのない選択肢しかありません。

 妻は半ば諦めていました。娘たちには可哀そうだけど地域の小学校に転入すべく情報収集を始めていました。子どもたちはアッパ(父)、オンマ(母)が解決してくれると信じていたのでしょう。

 長女をウリハッキョに入学させた際、民族教育を受けさせようと決めたからわずか6年目のことです。

 引越ししか無い…

 こんなに望んでいるウリハッキョに3人とも通わせよう。

 少し無謀な決断に周囲の方々は驚いていました。子どもたちでさえ住み慣れた我が家を離れることに不安を抱いていました。けれども進むしかないとその時思いました。

 休校式の日、沢山のトンポ(同胞)が涙で徳山初中の校舎に集まりました。日本の有志の方がスピーチで私たちに訴えました。

 「皆さん、休校です。悲しまずに頑張ってまた徳山にウリハッキョを造りましょう。」と。

 しかし昨年、徳山のウリハッキョ跡地には住宅が建ちました。

 子どもたちの歌声も、オモニ会の給食の風景もアボジ達の草刈りする姿も、その形跡すら無くなっていました。

 徳山のトンポ社会は激変しました。ウリハッキョの存在は想像よりもかなり大きいものです。

 広島に引っ越してきて3年が経ちました。娘たちのとっても順調な3年では無かったようです。ですが、ようやくそれぞれの居場所を見つけつつあります。

 90年9月に発効した国連「子どもの権利条約」は、マイノリティの子どもたちが自己の文化を享受し自己の言語を使用する権利を保障したうえで、すべての子どもには平等に教育を受ける権利があるとし、その目的の一つに固有の文化的同一性、言語の尊重を掲げています。

 高校無償化は単にウリハッキョに通う高校生の学ぶ環境改善ではありません。

 異国の地、日本で民族を学び、先祖を尊い、我を築き、そして羽ばたく場所であるウリハッキョの存続を左右し、在日トンポの権利擁護につながっていきます。

 ウリハッキョに通う子どもたちを迷子にしてはいけません。

 誤報や中傷に惑わせられること無く、当然の権利である高校無償化適用実現に向けて力を合わせましょう。

 コマッスムミダ。


*注意:題名(仮題)はブログに紹介上、当管理者が付けさせていただきました。
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2012/03/17 (Sat) 12:52 | EDIT | REPLY |   

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